
本ロゴデザインは、名古屋大学 工学研究科 航空宇宙工学専攻の研究室におけるロゴマークとしてご依頼をいただきました。
ホームページや研究室の看板、プレゼンテーション資料など、研究活動のさまざまな場面で使用されることを前提に、視認性と専門性の両立を重視して制作しています。
研究室の略称はFDL(Fluid Dynamics Laboratory)。
ここでは、航空機や自動車周りの流れ、ジェット噴流など、主に空気の流れを対象とした流体力学研究を行っており、ロゴにおいても「流れ」を安易に水の表現へ置き換えないこと、すなわち“空気の流体”であることが正しく伝わる表現が求められました。
そのため、水滴や水しぶきといった誤解を招く要素は排除し、空気の運動や力学的構造を感じさせる造形にフォーカスしています。
シンボル部分には、研究対象を端的に示すモチーフとして「翼型」「超音速旅客機のシルエット」「衝撃波」の要素を組み合わせています。飛行機や翼型は右から左へ進む構図とし、それを固定した座標系において、流れが左から右へと流れる関係性を表現しました。
これは、研究分野における視点の取り方そのものを反映したものであり、専門性をさりげなく内包した設計となっています。
特に衝撃波については、単なる円弧ではなく、実際の弓状衝撃波を想起させるライン構成を意識しています。
超音速機の前方に形成される特徴的な形状を簡略化しつつ、流体力学的に違和感のない表現を目指しました。
これらの要素を組み合わせ、頭文字である「F」を象る構図とすることで、研究室名と視覚表現が直感的に結びつくデザインとしています。
ロゴタイプは「Fluid Dynamics Laboratory」を正式名称としてスペルアウトし、「FDL」との関係性が明確に伝わる構成としました。
若手研究者や大学院生を主なターゲットとし、学術的でありながらも硬くなり過ぎない、現代的でシャープな書体を採用しています。
また、研究室の看板やスライド資料、Web上での使用を考慮し、アスペクト比や文字サイズ、傾きなどについても検討を重ね、疾走感と可読性のバランスを追求しました。
完成したロゴは、流体力学という専門領域の正確さを尊重しながら、研究のダイナミズムや未来志向を視覚的に伝えるものとなっています。
研究内容そのものがデザインに反映された、Fluid Dynamics Laboratory様らしいロゴデザインの完成です。

– ご依頼主様の声(名古屋大学様 )–
多くの素晴らしいロゴ案を提示していただき,その中から非常によいものを選ぶことができました。
また選定後のロゴマークの微調整も細かく相談に乗っていただきました。
そして最終的に非常に素晴らしいロゴマークをいただけました。本当にありがとうございました。