
本ロゴデザインは、新たに設立される「一般社団法人 日本インラインフィギュアスケート協会」の理念と、競技が持つ芸術性・精神性を視覚的に表現することを目的として制作しました。
インラインフィギュアスケートは、クラシックバレエの思想を源流に持ち、「花のように舞い踊る」とも表現される競技です。その本質を踏まえ、シンボルマークには花、あるいは花の集合体というモチーフを採用しています。
ヒアリングを通じて特に重視されたのは、「上品さ」「豪華さ」「美しさ」という三つの要素でした。
単に華やか、あるいは可愛らしい印象ではなく、協会としての品格を保ちながら、競技の持つ優雅さと格調の高さが直感的に伝わること。
そのため、ポップさや幾何学的すぎる表現、人物や人型を想起させるモチーフは排し、線の流れや花弁の造形によって美しさを語る表現を徹底しています。
マーク全体は、複数の花弁や要素が調和しながら一つの形を成す構成としました。これは、競技者だけでなく、振付師、衣装、照明、運営など、多くの人々が関わり合いながら一つの演技を完成させる、インラインフィギュアスケートならではのチーム性と協調性を象徴しています。
一輪の花にも見え、同時に集合体としても成立する造形とすることで、個の表現と全体の調和、その両立を意識しています。
カラーリングは「カラフルであること」を前提としつつも、軽やかになり過ぎないよう細心の注意を払いました。
複数の色が重なり合いながらも、全体としては落ち着きと統一感を保ち、上品さと豪華さが共存する色彩設計としています。グラデーションも自然な表現に留め、人工的な印象を与えないことで、競技の持つ有機的な美しさを引き立てています。
シンボル中央には、協会名の頭文字を想起させる流麗なイニシャルを配置しました。
しなやかな曲線は、スケートの滑走軌跡や舞うような動きを連想させると同時に、競技が持つ気品と緊張感を内包しています。あえてスケート靴や人物像といった直接的な表現を用いず、抽象度を高めることで、競技の芸術性と普遍性を長く伝えられる構成としました。
本ロゴは、縦組み・横組みいずれにも対応し、Web、各種印刷物、広報ツールなど、あらゆる場面で使用できる設計としています。
多角的な検討と丁寧な対話を重ねた末に選ばれたこのデザインは、協会の理念と美意識を象徴するにふさわしい存在として、これからの歩みを静かに、そして力強く支えていきます。


– ご依頼主様の声(一般社団法人 日本インラインフィギュアスケート協会様 )–
いくつかのご提案をいただきましたがどれも素晴らしい出来で選ぶのに苦労するほどでした。
きっと次に注文する時も悩むことでしょう。ありがとうございました。